第一弾 男性陣インタビュー

高校生スタッフインタビュー企画、記念すべき第一回目は「男子特集」!
『わたしの星』のメンバーの男性陣に集まってもらい、稽古場の雰囲気や初演版との違いについて話してもらいました。
作・演出の柴幸男さん(以下:柴)、高校生キャストの成井憲ニくん(以下:ケンジ)、松尾潤くん(以下:ジュン)、三鷹市芸術文化センター演劇企画員の森元隆樹さん(以下:森元)、森川健太さん(以下:森川)の5人でお届けします。
(司会進行:谷川清夏、編集:塚田真愛、撮影:鶴飼奈津美)

(後列左から、森川さん、柴さん、森元さん、前列左から、ジュンくん、ケンジくん)

『わたしの星』は男子のキャストが二人しかいませんし、座組み全体でも男性陣が少ないですが、稽古中などに肩身が狭いと感じることはありますか?

ケンジ ある?全くないんだけど。

ジュン いや、あります。

 えっ、あるの?

ジュン あります、あります。女子の会話が意味わかんない時とかは。

一同 (笑)

 女子特有の話題とか?

ジュン そうですね。

最初は男子が二人だから男子だけで固まるかな、と思ってたのですが、二人とも結構女子と話してますよね。

ジュン そういう気はないです。まあ自然とですかね、やっぱり、自然と仲良くなる。

 男子二人でずっとくっついてるって感じしないですよね。

ジュン でも、二人でご飯行ったりとかはします。

 そんなことしてるんだ。

ケンジ 四時間くらい居座って、ここのセリフはああだ、こうだって。

一同 へえー!

女子高生特有のノリについては、大人から見てどうですか?

森川 私はいつも稽古場にいるわけではないからそこまでわからないけれども、若い高校生はみんなリアクションが大きいなって。

一同 (笑)

森川 ちょっとしたことでリアクションが…...。「あ、はだしじゃん、みんな!」って言ったら、「わぁぁーー」って騒いだり。

 僕は女子っていうかジェネレーションギャップの方が不安ですね(笑)。35歳の僕が17歳の役のモノローグを書く時に、感覚がずれてたらどうしようって急に怖くなりました。今までは「自分が話している言語で置き換えていけば、女子高生が喋ってるくらいの言葉は書けるだろう」と思っていたけど、無意識に書いている言葉がリアルな高校生と全然ずれていて、それに気づいてなかったらまずいなっていうのは思います。なので今回はみんなが話しているのをよく聞いてますよ。

(左:ジュンくん 中:柴さん 右:ケンジくん)

“リアルな高校生”の2人はセリフに違和感を感じる部分がありましたか?

ケンジ セリフは「言いやすいように変えてくれて大丈夫だ」って柴さんがおっしゃるので、一番言いやすいかたちにして言ってるから、違和感はないですね。

ジュン あて書きしてくれてるっていうのもありますし。

柴さんは男子2人になったことで2014年版との違いを感じるところはありますか?

 稽古場はちょっとキャピキャピ度が上がってると思うな。それは男子が2人いるからだと僕は睨んでますね。前回は、女子会の中に変なやつが混ざってるというか……初演のときの彼は男子として見られてなかったですね(笑)。今回は男子がいて、女子がいて、“クラス感”がちゃんとあります。

二人は実際は同い年ですが作中だとケンジが先輩で、ジュンが後輩ですよね。

 エチュードでいろんな設定でやったりして確かめて決めました。

ジュン でもまあケンジはもうお父さんというあだ名で定着してるし……。

森川 え。お父さんっていうあだ名なの?(笑)

ケンジ “パパ”なんです。

 男同士の会話は何か作りたかったなあって思ったんです。それは前作で書けなかったから。

森元 柴さんとこの企画を相談していた時に、『わたしの星』を再演するのか、新作にするのかは、結構話しあったんです。で、結局『わたしの星』でいくってことになったんだけど、しばらくして柴さんから「今回は好き勝手にどんどん変えるかもしれない」という話があって。いったいどれくらい変えるんだろうなと思ってたら、オーディションで、前回一人だった男子が二人になったので、「ん?これは柴さん本気だな」と。

一同 (笑)

森元 男子が二人になるということは、明らかに初演と脚本が変わってくるということで、その変化の象徴みたいな二人ですよね。柴さんが、新たな『わたしの星』をどのように仕上げてくるか、本当にわくわくしますね。

(左:森川さん 右:森元さん)

 二人は、オーディションのときキャストの男子は一人だと思ってた?


ケンジ 初演からかたちは変わるんだろうなとは思っていましたが、やっぱり男子は一人だろうなと思っていました。だから、キャストになったらなったで一人だろうから不安だし、そもそもなれるかどうかわからなくて、だいぶ不安でした。

ジュン 受かった後のことは全く考えてなくて、受かることしか考えてませんでした。でも男子が二人になったのはちょっと悔しかったんですけどね。二人より一人のほうが「俺が男一人やで」みたいになって目立つかなあって思って。あのぉ、やっぱり輝きたかったな!!!

一同 大爆笑

ケンジは?

ケンジ あの時は受かっただけでうれしかったから…それどころじゃなかった。オーディションでは二人で読むシーンがあったりとかで楽しかったし、このまま二人でいけたらいいなあっていう思いが、“僕は”強かったんだけど?なあ?(笑)

ジュン 別に二人じゃけ(だから)嫌とか言ってないじゃんか!!!(編集注:ジュンくんの出身は広島です。)

最後に『わたしの星』の公演に対する意気込みを一人ずつ聞かせてください!

ケンジ シンプルに、みんなで全力で最後まで走り抜けていきたいなと思います!

 僕はもう……頑張ります……。

ケンジ もっとシンプルだった!

ジュン 自己紹介ラップ(編集注:ラップで自己紹介をするという稽古)で“前作超えるぜ”とか言ってるんですけど、題名は同じ『わたしの星』でも、今回は全然違う作品だと思っています。新しい舞台を観るという気持ちで、お客さんも一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。

森元 “俺を見ろ!”とか言わないの?(笑)

ジュン あ、みんな僕のファンになってくれたら……(笑)

一同 (爆笑)

ジュン あ、あの、これは書かないでいただけたら……。

 「書かないで」というのも書いておけば?(笑)

森川 この作品を初めて観るって人にも多く観てほしいです。「このメンバーだったら」というので興味がわいて、観に行きたいと思った人に一人でも多く来てもらえたらいいなと思ってます。

森元 まずは、高校生キャストと高校生スタッフの全員が、最後まで楽しく参加してくれたらと、いい夏だったと思ってくれたらと、それを心から願っています。そして、この作品を観た高校生や中学生が作品を気に入ってくれて、すでに演劇をやっている子は「自分ももっともっと頑張ろう」と、初めて演劇に触れた子は「演劇って面白いなあ、もっといろいろ観てみたいなあ、いつか自分もやってみたいなあ」と思ってくれたなら、本当に嬉しいです。

ままごと『わたしの星』

2017年8月17日[木]‐27日[日] 三鷹市芸術文化センター 星のホール 作・演出|柴幸男

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